遥かなる大地 信州安曇野へ

date: 2011/09/19

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上写真:安曇野の人々の畏敬の山「常念岳」
8月下旬、RKBラジオプロデューサーで松本観光大使をやっておられる赤司氏の手引きで八女商工会議所の八女茶PRと松本市城下の町家や安曇野市の穂高神社や田園風景の視察に行ってきました。
八女茶PRや町家研修以外にその旅先でもう一つの研修テーマを聞いて、今回の長野県・信州という偶然にみえた研修が、八女地方のゲニウスロキを調べている私にとって、目に見えない意味と謎を秘めていたということに気づきおよびました。それは信州と八女を繋ぐ歴史の鎖
テーマを語る前に、信州 安曇族のルーツの話からどうぞ。
 
 NHKの朝の連続テレビドラマ「おひさま」の舞台でもある信州 松本市、安曇野市。
いまからおよそ千五百年程前、この両市にまたがり海人族・安曇氏はありました。
神系の氏族とされ、創世記の日本において大和朝廷以前の弥生時代から重要な地位を占めたと伝えられています。
かつてその本拠地は北九州の志賀島一帯で、遠く中国まで交易をし、海を支配し勢力を誇った豪族でした。
後に、白村江の戦いを指揮した安曇比羅夫など大和朝廷の水軍の指揮官を務め、外交、あるいは内膳職としても高い地位につきました。
また水軍の性格上その勢力を拡大し、
筑前国糟屋郡安曇郷(福岡県)、伯耆国会見郡安曇郷(鳥取県)、美濃国厚見郡厚見郷(岐阜県)、
三河国渥美郡渥美郷(愛知県)など、海人・安曇族の住みついた地とされています。
漢字は、言葉があって後から当てられたものであるから、「アヅミ」は、阿曇、安曇、厚見、厚海、渥美、阿積
などと表記され、その足跡は瀬戸内海を経由して阿波、淡路、播磨、摂津、河内、近江におよび、
琵琶湖の西側には安曇川の地名を残しています。
この地の氏神・穂高神社には祖神として安曇族の長「穂高見命」とその父「綿津見命」が祀られており、
いまでも同神社の祭りの日には、何艘もの船がくりだし互いにぶつけ合う豪壮な行事を見ることができそうです。
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上写真:大王わさび農場
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上写真:大王神社
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上写真:大王窟
 そしてこの地域一帯には、平安初頭の武将・坂上田村麻呂に滅ぼされたという八面大王の伝説も語り継がれています。
この伝説こそ、冒頭に書いた今回の隠れた研修テーマ 信州と八女との歴史の鎖 である
筑紫の君磐井の息子葛子のこととされ、
もともとは八女大王(筑紫君葛子)“やめのおおきみ”が後に漢字表記されるときに八面大王となったと考えられています。
大王神社(現大王わさび農場内)の伝承には、八女天皇は卑弥呼の後裔であり、磐井の乱で生き残った葛子が八女大王の称号を引き継ぎ、その子孫が信濃国安曇郡の一角で受け継いできたとされています。
そもそも五二七年の筑前糟屋郡で起こった磐井の乱で敗れた筑紫君葛子(八女王葛子:やめのおおきみ)一族が配下であった安曇族と供に、船で海路逃亡し大和朝廷の手の届かない安全な糸魚川から塩の道を通り、北安曇郡松川村の鼠穴から安曇野市穂高の有明山入り口、魏石鬼岩窟の辺りを本拠地として池田町の川合神社一体に住み着いたと考えられています。
ちなみに筑紫の君葛子は糟屋の港を大和王権に差出すことで死罪を免れており、その港は先ほども触れた安曇族の本拠地であった志賀島周辺にあった糟屋の港のことです。
筑前安曇族は平安末期までには仁科氏と坂上田村麻呂により滅ぼされました。
それからおよそ五〇〇年間にわたってこの地を支配してきた名族・仁科氏の拠点は、現在の大町市です。
ちなみに、仁科氏は、当時の多くの武将がそうであったように平安京文化に強い憧れを持っていました。
今の大町市に京風の町割を築き、近くには貴船神社、北野天満宮といった京都の社を配します。
安曇の一帯には、高瀬川、木舟、定光寺、小倉、室町橋、鳥羽、吉野、大原といった京都を連想させる地名が多くのこっています。
江戸時代の幕藩体制で、この地は松本藩の支配下に入っていきます。
以上 ブログ信州 安曇野 http://www.geocities.jp/shuei9/AZUMINO.htm を参考。
いや~やっぱり 真実は小説よりも奇なり ですね。
追伸
八女と安曇野の歴史小説もあるそうです。
「失われた弥勒の手 安曇野伝説」 講談社 (2008/4/24)
菊池 恩恵 (著)、松本 猛 (著)
皆さんもぜひ読んでみてください!
<参考文献>
 ・ウキペディア「大王わさび農場」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%8E%8B%E3%82%8F%E3%81%95%E3%81%B3%E8%BE%B2%E5%A0%B4
 ・信州の旅.com http://www.shinshu-tabi.com/jyonen2.html
 
 ほか
許斐健一

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